自分を骨から愛すための服

ここ数年、服のことが好きになれなかった。なんだか好きになるものが似合わない気がするのだ。何を着てもうきうきしない、何を見てもわくわくしない。そのうちお店に赴くのもこわくなり、毎シーズンヨレヨレの服を着て頭に疑問符を乗せていた。

今年、「わかった」ことがあった。ひょんなことから骨格診断という存在を知った。なるほど、これはその問題だ。首がひょろりと長く、胸と尻が薄っぺらい、手足が短く、肌がやわやわとして筋肉がゼロ。自己診断でもわかるほど典型的な骨格ウェーブ。

なぜ毛糸ざっくりあみカーディガンが似合わないのか。なぜ胸元ががばりと開くワンピースが似合わないのか。なぜTシャツが似合わないのか。なぜFUDGEやLaLa Beginのような格好が似合わないのか。すべての答えがそこにありました……。

「わかった」状態で春夏を過ごし、とても快適だった。オンラインでもルールを守れば似合う服が買える。似合う服は体型の欠点をカバーしてくれ、似合うと自信が持てる。似合わない服を買ってムダにするなんてこともない。すごい、たのしい!

なんと快適なことよ、骨格診断。みんなこうやってオシャレになってゆくのか。義務教育で教えてくれ。

そして、骨格ウェーブにありがちな「ふりふりスケスケが似合う愛されフェミニン♡ になってしまう」を解決に導くブランドもたどり着いた。ここまで長かった…… 服を買いに行く服をたずねて三千里…… ので、調子に乗って秋冬服をたくさん買ってしまった。仕方ない。アウターの購入やあたたかさ重視で質の良いものを買うので冬は仕方がない……。

骨格診断はOggiの記事で知った。それからOggiを全面的に信頼している。(私に「似合う」がわかる骨格タイプ診断|Oggi.jp)

 

ちなみにパーソナルカラー診断はブルベ冬だったんだけれど、日焼けしているせいなのか正直よくわからない。こっちはプロにやってもらったんだけれどセカンドオピニオンしてもいいかもしれない。 こっちはまだ「わからない」状態。

 

わたしが火葬されるときにはちっちゃな骨まで拾ってあげたい。自分が火葬されてたら自分で拾えないけど。自分の骨のことをすきになれた気がする。

 

 

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