初めて火傷をした日に読む話

帰宅して気絶するように眠った。今日ははじめての業務内容だったから緊張がとけたのかな。イスを出したり、イスを片付けたり、延長コードを巻いたり、延長コードを戻したり、そんなことだけしかできなかったけれど、カメラマンさんの仕事がかっこよく胸が高鳴った。

そういえば昔から漆職人の仕事を見るのが好きだった。それと同じ高揚感。一時期は漆の学科がある美大も検討した。絶対に不向きだったので検討段階で終わってよかった。

 

ごはんを今から食べるべきか迷っていたが、まだ眠いのでこれを書いたら戻る。カフェインのあるお茶しかないのでお湯をのんでる。

むかし好きだった人がかなりストイックで、ずっとお湯を飲んでた。繊細な人だった。すると調子が悪い日が減ったと言っていた。一年に一回ほど、冷たい水を飲むのを解禁すると、天国の水みたいにおいしいとも言っていた。

高校生のころ冷房病がひどくて、夏は長袖を手放すことができなかった。大学生になってお風呂あがりにお白湯をのむようにしたら治った。あれほど感激したことはない。冷房病がつらい人は試してみてほしい。

キッチンでお白湯をつくっていると母に「お湯を淹れてから水を淹れなさい」と毎回言われた。

 

出汁をとることや胡麻をすることのハードルはどんどん下がっていったのに、いまだにゴミを捨てにいくハードルはそびえ立つままから不思議だ。雨ふってるし。夜だし。パジャマだし。寒いし。朝は朝で起きれないし。すっぴんだし。パジャマだし。

 

 

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